平成21年2月25日(水)、札幌コンベンションセンターにおいて「平成20年度
土研新技術ショーケース in
札幌」が開催され、耐寒材料チームの遠藤裕丈研究員が講演ならびにパネル展示による技術説明を行いました. 講演の題目は「浸透性吸水防止材を用いたコンクリート橋梁地覆部の凍・塩害対策」です.浸透性吸水防止材は、コンクリートの表層に吸水抑制機能を付与し、水や塩分等の浸透を抑制することで部材の延命を図ることを目的に使用される浸透性の材料です.表面被覆材に比べて@材工費が安価、A無色透明で美観が損なわれない、B浸透性のため紫外線劣化が小さい、C水蒸気透過性を有する等の長所を有しており、近年、土木の分野において関心が高まっています.ショーケースでは、現在、耐寒材料チームが行っている北海道内の実橋での試験施工および増毛暴露実験場での実験結果を紹介し、実際の寒冷環境下で期待される凍害・塩害の複合劣化の抑制効果と今後検討すべき課題の現状について講演を行いました. |
遠藤研究員の講演の様子
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