CERI
国立研究開発法人 土木研究所
寒地土木研究所
寒地保全技術研究グループ

 寒冷地におけるコンクリートの耐久性向上に関する講習会Q&A

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「コンクリートの凍害、塩害との複合劣化挙動及び評価について」
   
質問 Q1
  表面走査法による凍害劣化深さの診断に関して、実構造物での適用事例を報告したものはありますか?
   
回答 A1
  2012年2月21〜23日に札幌市で開催された「第55回(平成23年度)北海道開発技術研究発表会」において、北海道内の道路橋の上部30箇所、下部42箇所で実施した表面走査法の調査結果を報告しました。
論文は、北海道開発局のホームページで公開されております。

http://www.hkd.mlit.go.jp/topics/gijyutu/giken/h23_pre_intra/notice.htm
   
質問 Q2
  凍害劣化を受けたRC梁部材の載荷試験において、破壊形式がせん断へ移行した理由を教えてください。 
(凍害に起因したZcの低下や内部クラックの影響、および主筋の付着力の低下について)
   
回答 A2
  今回の実験で、せん断へ移行した理由として、凍結融解作用によって圧縮側のコンクリートのせん断耐力が大きく減少したためと考えられます。特に、せん断補強筋を用いていない本供試体のせん断耐力は、そのほとんどをコンクリートが分担しているため、せん断耐力の影響が大きかったものと推察されます。
   

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