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「改良セメントを用いたコンクリートの耐久性向上について」
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Q7 |
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改良ビーライトは細かくしたと説明されていましたが、水和反応が促進されて水和熱によるひび割れ増加などの問題はありませんか? |
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A7 |
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ビーライト系セメント(低熱セメント)を細かくすることにより、粉砕前のビーライト系セメントに比べて、特に材齢初期の水和熱による温度上昇割合が高くなりますが、終局温度はあまり変わらない傾向があります。一方、普通セメントと比較した場合には、材齢初期の温度上昇割合および終局温度は大きく低減されるため、温度ひび割れに対する抵抗性は期待できます。ただし、温度ひび割れは、温度のみでなく強度発現(弾性係数等)にも影響し、ビーライト系セメントは特に初期の強度発現が低い傾向がありますので、実際の設計にあたっては、これらを総合的に解析して判定する必要があります。 |
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Q8 |
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改良セメントでは、混和剤についても改良したものを用いているのでしょうか? |
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A8 |
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改良セメントは、高微粉(粉末度が高い)のセメントや混和材料を組み合わせたものであるため、練り混ぜ時にセメントや混和材の微粒子が良く分散するように高性能(AE)減水剤の使用を標準としています。なお、混和剤については特に改良を行ったものではなく、一般の混和剤メーカーから入手可能なもの(分散性能の高いものを選定)を用いて検討していますので、結合材の種類に応じて配合試験等を行い、適切な混和剤の種類および添加量を決定する必要があります。 |
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