研究開発プログラム
『持続可能な建設リサイクルのための社会インフラ建設技術の開発』

リサイクル材料のコンクリート用骨材への利用技術の開発

 廃棄されるコンクリート塊の再資源化率は99.3% (平成24年度)とすでに高い水準にありますが, 国土交通省が策定した「建設リサイクル推進計画2014」では,平成30年度においても,99%と高い水準に維持することが目標とされています.また,再資源化されるコンクリート塊の利用用途は主に路盤材ですが,大都市圏では,廃棄量が増大しており,再生クラッシャランが滞留する懸念があります.このため,再資源化率を維持するには,コンクリートへの再利用を拡大する必要があります.
 この研究では,土木構造物用コンクリートとして再生骨材を利用したコンクリートが適用される場面を想定して,再生骨材の品質について合理的な品質水準や管理手法等を提案することを目的としています.

再生骨材の乾燥収縮対策手法に関する検討

 再生骨材の吸水率等の品質が乾燥収縮に及ぼす影響について,乾燥収縮試験や拘束ひび割れ試験により把握し,収縮の程度に応じて適用できる構造物の細分化や,膨張材等の乾燥収縮対策の適用範囲について提案することを目的としています.

リサイクル材料を混合した骨材の品質管理手法に関する検討

iMaRRC(つくば)との分担研究により,再生骨材を用いた際の ASR 抑制対策,乾燥収縮対策,および再生細骨材の利用や品質変動の影響について検討した結果をとりまとめ,リサイクル骨材を用いたコンクリートの 想定される用途に応じた品質基準を提案することを目的としています.




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