廃棄されるコンクリート塊の再資源化率は99.3% (平成24年度)とすでに高い水準にありますが, 国土交通省が策定した「建設リサイクル推進計画2014」では,平成30年度においても,99%と高い水準に維持することが目標とされています.また,再資源化されるコンクリート塊の利用用途は主に路盤材ですが,大都市圏では,廃棄量が増大しており,再生クラッシャランが滞留する懸念があります.このため,再資源化率を維持するには,コンクリートへの再利用を拡大する必要があります.
この研究では,土木構造物用コンクリートとして再生骨材を利用したコンクリートが適用される場面を想定して,再生骨材の品質について合理的な品質水準や管理手法等を提案することを目的としています.