コンクリートの品質評価法に関する研究
 
研究の概要
   本研究では、コンクリート構造物の適切な補修・補強を行い、長寿化及びライフサイクルコストの低減化を図るため、コンクリートの劣化因子と劣化性状の関係を明らかにするとともに、コンクリート構造物の品質評価を簡便に測定する手法を開発します。
   
 
   
 全体成果と活用 
 
 
  
 
 
 
 研究内容の紹介 
 
  
1.コンクリート構造物の健全度を評価する技術の開発
  従来、コンクリート構造物の寿命は非常に長く、一度建設してしまえばその後のメンテナンスはほとんど必要ないと考えられていました。
  ところが、塩の侵入によって鉄筋が腐食膨張しコンクリートにひび割れを生じさせる塩害、コンクリート中のアルカリと特殊な骨材との化学作用でコンクリートが膨張しひび割れを生じさせたりするアルカリ骨材反応、さらに北海道のような積雪寒冷地ではコンクリート中の水分が凍結と融解を繰り返し生じることでひび割れを生じる凍害などによって損傷を受けています。
 

 しかし、それらの劣化がどの程度進行しているのかを外観だけで判断するのは非常に難しく、コンクリートから試験片を取り出すなどの調査を実施します。

  また一方で、外観に異常が認められたときには、すでに大規模な補修が必要になってしまうということが少なくありません。そのため、健康診断のように適切な時期に適切な補修を行うためにはリアルタイムでコンクリート構造物の状態を知ることが必要となります。
  そこで、コンクリート構造物が現在どのような状態にあるのかということを、コンクリート構造物を傷つける量を極力少なく簡便に判断する技術開発を行っています。
 
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