寒地基礎技術研究グループ勉強会を開催



平成21年4月10日(金)に、寒地基礎技術研究グループ勉強会を寒地土木研究所内で開催しました. 当勉強会は、寒地基礎技術研究グループ研究員の技術レベルの向上や広く見識を深めることを目的に行われ、今回は耐寒材料チームの田口上席研究員による講演でした. 講演は、昨年、田口上席研究員が室蘭工業大学にて授与された学位論文『短繊維混入吹付けコンクリートとアラミド繊維メッシュを併用した既設RC部材の補強法に関する実験的研究』を中心とした内容で、グループ研究員のほか、他グループ研究員や支所研究員等も参加し、熱心に講演を聴いていました. 正味1時間の勉強会でしたが、講演後の質疑応答も活発に意見交換がなされ関心の高さが伺われました.
 
<参考>
 田口上席研究員の学位論文『短繊維混入吹付けコンクリートとアラミド繊維メッシュを併用した既設RC部材の補強法に関する実験的研究』は、積雪寒冷地でのコンクリートの補修補強のひとつとして、法面用湿式吹付けコンクリートを基本に、中空微小球混入による凍結融解抵抗性・短繊維混入による引張靱性の改良を加え、更にアラミド繊維メッシュと併用した補強工法として開発し、施工性、耐久性、力学特性と本補強法を用いたRC梁や版の補強設計法の提案と実験による妥当性の検証を行ったものです. なお、本工法(スマートショット工法)は、NETISに登録され現在までに3現場で施工されています.
 



勉強会の様子