材料研究室ヘッダー
 
 
凍害や塩害によるコンクリートの劣化原因と対策に関する研究
 積雪寒冷地では、昭和50年代からスパイクタイヤによる粉じんが社会問題となり、平成2年に法律が施行されスパイクタイヤの使用が規制されました。これに伴い、冬期路面制御のため、凍結防止剤の使用量が急増しました。北海道では、経済的で凍結防止効果に優れる塩化物が多く散布されています。
 
 しかし、これら塩化物を含んだ融雪水は、コンクリートの表面がフレーク状に剥がれる凍害劣化(スケーリング)を著しく促進させることで知られ、構造物の美観、かぶりコンクリートの品質低下が懸念されます。
 当研究室では、長期にわたって、スケーリングの発生メカニズムについて検討を行い、スケーリング発生量の推定手法の確立を図っています。
 
 この図は室内実験結果の一例です。プルオフ強度と透水係数から求めた計算値と、スケーリング量の実測値が良く対応していることから、さらに現場のコンクリート構造物において実証試験を行い、劣化予測手法の確立に向けて検討を行っていきます。
もどる